「…もう、いいです。嫌…なわけじゃないですから…。」 降参して俯く私のおでこに柊平はキスを落とすと、抱きしめていた手を緩める。 「中に入るか!幸歩もそのスーツのままじゃ疲れるだろ?」 私は頷いた後、鍵を開けて柊平と一緒に中に入った。 「あっ!幸歩と綾月先生〜!お帰りなさい!二人揃って帰って来るなんてラブラブね〜!!」 キッチンから、やけにハイテンションなお母さんがニコニコしながら顔を覗かせる。 お母さん… もう帰って来てたんだ…。