「あのっ……ありがとう。」 ちょっと照れくさくて、小さい声になっちゃったけど、なんだかそう言わずにはいられなかった。 柊平は、そんな私の頭を撫でながら、耳元に顔を近付けた。 「…俺、今日は幸歩のお母さんに夕飯の招待受けてるから。今日の話は幸歩の部屋でゆっくり聞こっかな。」 甘く囁きかける柊平の声に、思わず私は顔を上げた。 夕飯…? 柊平が来るなんて、私… お母さんから何も聞いてなかったんですけど…。