次の日の朝
あたしは学校に行く用意をし
家を出た

家の前には少し見慣れたバイク
それは優羽のバイクだ

「よう、樹理亜、学校行くぞ」
「なんでいんの!?」
「昨日約束したから
ずっと一緒にいるって」
「優しいね、優羽?」
「寂しい言い方だな、なんだよ」
「迷惑かけてごめんね
でも、でも大好きだから」
「迷惑じゃねえよ
迷惑なんかじゃねえ
俺は好きでやってんだよ」
「でも結果的に迷惑かけてる」
「お前は俺のなんだ?」
「…彼女?」
「疑問系にしてんじゃねえよ
お前がそう思うんなら
お前は俺の彼女だ
少なくとも俺は…
ずっとお前を彼女と思ってる」

あたしは泣いた
優羽の優しい言葉に
今までこんな人はいなかった
嬉しかった