待て。

違う。

あたしには洋絵を殺す動機がない。


そうだ。

それに洋絵は自殺じゃないか。



「そうだよ、ね…」


あたしはそう納得して、もう考えるのを止めた。

紙をビリビリに破いて捨てる。