…病院に到着
受付で名前を言い症状を言い待合室で座って待っていた。
その間、えりなが区役所の助産権の事と私が病院にいる状態を伝えてくれていたのです。
しかしナカナカ診察をして貰えない。
もう3時間以上が過ぎてる。
座ってるのも限界となり分娩室で横になりながら痛みや張りを堪えて診察して貰えるのを待っていた。
万悪く、区役所の裏金問題がニュースで報道された日で私の住む区域の区役所がバタバタしていたので担当がいない状態で助産権がスムーズにいかず診察もして貰えないまま分娩室にいた事は後になり知ったのです。
病院側に助産権OKの電話が区役所に入りやっと診察となった時、2.5㌢子宮口が開いていた。
医者から『夜中辺りになるかもしれんな』といわれ、そのままえりなに伝えた。
私は多分24時までに産まれる予感がしていたので、えりなにも『多分今日中に産まれると思う』といった。
初めての出産ながらにスムーズに産まれてくるという確信もあった。
ギリギリの時間まで付き添いながら元気づけてくれたえりなに対して有り難かった。
しかし子供を迎えにいく時間になりえりなにお礼をいい『産まれたら連絡するから』というと『明日また病院に来ますね』といいえりなは帰った。

…何回かに分けての診察で4㌢、6㌢、8.5㌢、前開という様に早いスペースで子宮口が開いていった。
丁度、夕方6時半を回ってから陣痛のピークで激しい痛みの中で突然、実の母が一人で分娩室に来たのです。
『えりなが電話してくれたんや』と心の中でつぶやく暇もない程に陣痛の痛みが10分おきから5分おきになっていった。母の帰りの終電がなくなる時間になる前に産まれてくる予感がした。
夜21時…
子宮口全開。
分娩台にいき私はいよいよ我が子と対面する出産の本番に向けたのです。