気づいた時はもう朝になっていた。
朝10時前にえりなからメールがきた。
『今から着替えさせたら子供を保育園に送ってから静香さんの家に向かいますね』
『わかった。ありがとう。ゴメンやけど、あっさりしたパンと牛乳と買って来てほしい。後、えりなが食べる分も好きなん買って。鍵あけて入って来てくれたらいいから』『わかりました』

…私の家からえりなの家はチャリで10分もかからない距離。
お互いに近くにいて信頼できるのもあり、仕事上でいつ何があるかわからないという意味で私は鍵を預けていたのです。

…ガチャッ
鍵が開く音と共にえりなが家に入ってきた。
『えりな来てくれてありがとう』
心の中で私は言葉した。嬉しかった。
心強い気持ちになった。 とりあえずパンを食べて牛乳をのんだ。
丁度、私はお腹に張りはあったけど痛みが治まっていた。
『食べたら病院に電話して病院にいきましょう』
『うん、ありがとう』
えりなの一言一言が元気づけてくれた。
話す事も辛い状態の私は黙って紙とペンをとり携帯を見ながらメモをとりえりなに渡した。
何故か私は、実の母の番号、親戚の番号、妹の番号等身内の番号を記入しえりなに渡したのです。『えりなから電話しといたらいいですか?』
『申し訳ないんやけど私が病院に入院になったら電話してくれるかな』
『わかりました。』
心よく引き受けてくれたえりなに対し私は何ともいえない思いがあった。
パンを食べてギリギリの診察時間となった時に、『病院いきましょうか』
『うん、まだ大丈夫。もう少し様子みてみる』
『診察だけでも先に行って、多分入院じゃないと思うから帰ってくると思うんで診察やと受付とかあるから』
『うん。ちょっと待ってな。』
私は立ち上がり入院セットを再度確認しようとした時、体中がゾクゾクして貧血からか目眩がしてフラッ~となった。
その瞬間『ゴメンやけど病院に電話してくれへん。限界かも』
『はい』
すぐに病院に電話してくれたえりな。
途中で電話を代わり症状を伝えると入院セットを持ってすぐに病院にくる様に言われたのです。
電話を切りえりなにそのことを伝え、えりなの車で病院まで載せて行って貰った。