『……』

「……」


そもそも、付き合ってる人達が買い物に行くことをデートって言うんじゃないの?


じゃあ絶対違うわ。


別に、好き合ってるわけじゃないし。


あたしはそう思いながらも、ジーッと莉夜の綺麗な横顔を眺める。


そうすると気になってくるのか、チラチラと長い睫毛を動かして見てくる。


「…デートじゃなくて買い物です。…不機嫌なってごめんなさい…」

『よろしい』


結局は、莉夜が負ける。


「おやすみー」

『おやすみ』


あれから莉夜の荷物はすぐに届いて、一緒に寝たのは2回くらい。


今日もおやすみの挨拶を交わして、明日の買い物のために早く寝る。