「なになに~?好きなやつのこと考えてた?」

『は、なっ…!?違うっ』


ニヤリと妖しく笑って言う紅に、慌てて口を膨らませ、抗議する。


「図星か」

『違うって!!…笑うなよっ』


そのあともニヤニヤ笑ってる紅を無視して席に座った。


「可愛いーなー、莉夜君は♪」

『……』


後ろから冷やかしてくる紅は無視。


「おーい、木下。呼んでんぞ~」

『?』


ふと、クラスメートから呼ばれて廊下を見ると、知らない女の子が頬を赤くしてこっちを見てた。