『冷蔵庫になにも入ってないからお腹すいたらコンビニ行ってね』 「うん」 『これが莉夜の今月のお小遣い』 「ありがとー」 お母さんに言われてた、莉夜の分のお小遣いが入ってる封筒を渡す。 『じゃあ、あたし寝るから。おやすみ』 「おやすみー…美玲ちゃん!!」 『っは?…なに』 一通り言い終わって、リビングを出ようとすると、グイッと服の裾を引っ張られた。 「…ネクタイ出来ない」 『はぁ~…バッカじゃないの?』 「ごめん…」 しゅん…と小さくなる莉夜。 まったく…これだからガキは…。