「……ちゃん!!」 『ん…耳元でうざい…』 「……れいちゃん!!」 …誰、朝からめちゃくちゃうざいんだけど…。 「美玲ちゃーんっ!!」 『うっさいわ!!バカじゃないの!?』 ベッドから体を起こし、あたしの名前を叫ぶやつをギッと睨む。 「ごめん…起きなかったから」 そこにいたのは、寝起きらしいスエット姿のイケメンが。 へぇ、イケメンって寝起き不細工じゃないんだ。 『…誰』 「忘れちゃったの!?…莉夜だよ!!」 『り、りい…や?』 あぁ、思い出した。