『あぁ…雪って冷たい』 「ふはっ、なに当たり前のこと言ってんの?」 ポソッと呟けば隣にいる由宇が笑う。 だって、降ってはないけど積もってる雪が足を冷やしてめちゃくちゃ冷たいし寒い。 「あれ、あの子莉夜君じゃない?」 黒縁メガネをくぃっと上げ、前を見つめる由宇。 あたしも視線を前にやると、制服にコート姿の莉夜が寒そうに歩いてくる。 『あ、ほんとだ』 小さく呟いたとき、あたし達に気づいた莉夜がふわっと笑い、少し早足で近づいてきた。