『聡子ちゃん、実は美代子と夫婦になる事にしたんだ。もう長いしね。あいつのおかげてこの店も軌道に乗れたし今じゃこの通りやっていけてる。出来れば聡子ちゃんにもこのままこの店に居てもらいたいんだが…』


あまりにも辛い宣告だった。


私はこの時こんなにも中山に惹かれていたのだと気付かされた…。

だから立川美代子はあんなにも機嫌が良くて私を嘲笑っているんだ。

絶対に許せない。

負けたくない。