私にどちらを選べと言われても無理な事。

どちらも失いたくない…どちらも愛しているのだから…。

そんなある夜更け。

私はふと目覚めた…。
英生の姿がない。用を足しに行ってるのだろうと気にも止めずにいた。

突然〃ガタン〃ともの凄い音がして私は飛び起きた。

栄太郎の部屋からだ。
私は覚悟を決め栄太郎の部屋の襖を開けた。
薄暗い闇の中私は赤線の中の自分を見ていた…。