栄太郎はどんどん私にのめり込んでいった。
殺意に満ちた目で父親である英生を見るようになっていた。

そしてその態度は日増しに露骨になっていった。

そして私にこんな事を言い出した

『父さんと別れてほしい。じゃなきゃ父さんを殺す』

と…。私は今さらながらことの重大さを知ったのだ。

このままだと栄太郎は英生を殺すだろう…。
純粋で真っ直ぐな愛を私だけに向けている。