やがて血液の流れも止まり川田は完全な遺体になった。

私は流れた血液を綺麗にして川田の服を整え布団をかけた。

最後の接吻をして私は家を出た。

行くあてもなくただ汽車に乗り私は北へと向かっていた。

夕焼け空が赤く染まりまるであの日のあの夜のように思える。

身体がまた火照り愛を欲しがり出すの抑えながら私は丸く踞り眠った…。

夢の中の私は母の背中におぶされ温かさを感じ眠っている。