川田は充分すぎる程私を愛してくれているはずなのに、私はもっと愛してほしい、もっと抱いてほしい…。

その思いだけが募って自分が壊れてしまいそうだった。

やがてそれは私を違った道へと歩ませた。

川田の帰りが少しでも遅いと不安と嫉妬が妄想をさせ抱かれない夜は苛々と疑いがまた妄想をさせる…。

私はもう限界だった。
この人は私だけのモノ…誰にも渡さない。

ぐっすり眠る川田の首にそっと手を伸ばした。