15歳になる頃…。

1人の男と出逢った。
川田謙吾。
川田は闇市の取り引き人で軍人から缶詰や煙草を安く仕入れ闇市へ運んでいた。

軍人がたむろするこの街に川田は毎日足を運んでいた。

顔見知りになり、缶詰やチョコレートを私にくれたりした。

そして

『聡子ちゃん、こんな商売やめた方がいい。身体大事にしなよ』

この言葉に私は心を奪われてしまった。

そして恋に落ちてしまったのだ…。