私はそれがジョーイだと分かっていた。

ジョーイは私の口を抑えたまま私の部屋へ入りそっと鍵をかけた。

私は阿部定の本の事を思い出していた。


私も母さんのように男に抱かれるんだ…。

ジョーイは抑えた手をどけると唇を押し付けてきた。

そして私しか触れた事のない場所を優しく愛撫してくれた。

疼く乳房をそっと吸う青い瞳の男に無我夢中でしがみついていた。

まだ咲いてはならない華を私は咲かせてしまった…。