私と中山が降り立った町は小さな錆びれた町だった。

ひっそりと建ち並ぶ連れ込み宿に私達は落ち着いた。

そして朝も昼も夜も区別なく窓を閉め切り1日中愛し合った。

でも私が満足する事はない。

それどころかどんどん欲求が溜まる気さえしていた。

『また締めるのか?』
中山が私に問う。

この頃の私は普通に性行するだけでは絶頂を感じられなかった。

『…お願い。少しだけ…』

浴衣の紐で中山の首を締めた。