「先輩?
 今日は忙しかったですか?」



「ん〜?そ〜でもないかなぁ。
 ちょっと商品補充してくるから
 レジお願いね♪」



「はーい♪」



――♪〜♪〜

――自動ドアが開く



「いらっしゃいませ〜♪」


鳶職風の人達がぞろぞろと入ってきた。



え〜?!ちょっとちょっと!


ひゃー!やめてよ。


泥んこだらけだよ。


どーみても土禁!土禁だってば!



そう思いながら観察していると、1番前に立っていた禿げたおじさんと目が合ってしまった。



「お〜っ!かわいいねーちゃんい
 るやん!」



すぐ後ろから来たひょろっとした、太い金のネックレスと沢山のピアスをしてるおじさんが言った。



「ほんとっ!名前なんつーのっ?
 歳はっ?かわいいねぇ♪」



その後ろから少し遅れて来た少し太っちょのおじさんは、ゼイゼイ言いながら汗を拭き、あたしには全く興味がない感じでメロンパンを二つ持って立っていた。

ぴったりと張り付いたシャツが今にも張り裂けそうだ。



やだ。おじさん苦手・・・



「からかっちゃダメですよ!
 ほらぁ、おびえてるじゃないっ
 すか!」


ほとんど泥んこの足元しか見てなかったあたしは、少しずつ目線を上げた。