うさぎさんと少年は、陽気にお歌を唄いはじめました。









ゆーきやこんこん



あられやこんこん






ふってもふっても






まだふりやまぬ






いーぬはよろこびにわかけまわり・・・











そこで少年は、お歌をやめてしまいました。

何故なら雪の上に、お耳があるからです。


三角形の、小さなお耳。














あれなぁに?






いぬだよ。









うさぎさんは嬉しそうにぴょんっと跳ねると、その三角形のお耳に近づきました。









おいで


おいで










少年も三角形のお耳に、近づきます。