ねぇ、だれかいませんか? 少年が問いかけると、雪の中からぱふっと何か出てきました。 なんだろう。 少年は近づいて、雪をかきわけます。 わっ!うさぎさん? そこにいたのは、少年の手のひらに収まってしまう程、小さな小さなうさぎさん。 うさぎさんはぴんっと手をあげていました。 うさぎさん。うさぎさん。僕と一緒にあそぼうよ。 いいよ。いいよ。あそびましょう。 うさぎさんは鼻をひくひくさせて、いいました。