「ぅあかん!俺もうあかん!」 「私もあかん!頭割れる!」 それから10分程プリントと睨み合った結果、頭痛に負けて断念。 2人同時に机へ項垂れる事となった。 「何で私らこんなわからへんねんやろ~…」 「ここまでわからなさすぎると、もう逆に気持ちいいわ」 「何かすがすがしいよな」 「爽やかな気分やわ」 「あ、やっべ青春感じる」 最後のノリで返した私の言葉に、「何で青春やねん」と突っ込んできた、ヒロキ。 笑いながら、楽しそうな笑顔で。 きゅん、と、一つ。トキメキ。