「でさぁ…ホテルなんだけど」
ベッドに腰掛け、ヒロは早くもパンフレットを広げた。
暢気な様子にあたしはイラついて
「行かない」
とパンフレットから目を逸らした。
「はっ?なんで?何怒ってんの?」
「怒ってないけど」
「その言い方が既に怒ってるじゃん?」
「だから!怒ってないって!」
・・・・・・・
「なんか最近、お前様子おかしくね?」
「別に」
「ほら、ぜってーおかしいよ!」
あたしは黙った。
次の言葉を言おうか
迷った。
暫く嫌〜な雰囲気が流れる。
そしてヒロが
「京奈?」
と肩に手を当てた瞬間
「別れたい」
あたしはそう口走った。


