湯舟につかり、目を閉じ零のことを考えた。



煙草を吸う横顔


髪をかきあげる仕草


口許だけで淋しく笑う顔


静かな話し方


意外に男っぽい手





(あっ!)



あたしは肝心なことを思い出した。



携帯番号…



(でも自分からはやっぱ、ね…それにヒロがいる)



だけどあたしは零ともっともっと仲良くなりたい…


そんな風にも思った。



多分、零を初めて見たあの時から

ヒロと出会う前から



きっとあたしは

零に恋をしていたのかもしれない・・・