バレンタイデー当日はヒロと過ごした。


付き合って初めてのバレンタイデーに、手作りを貰えたことを

ヒロはとても喜んだ。



「へぇ〜俺、手作りなんて初めてだ!
勿体なくて食べられないよ」


「そんなこと言わないで食べてよね!」

嬉しいような…

でもすぐに包みを開けようとしないヒロに

何だかガッカリ……


「家に帰ってゆっくり味わって食べたいの!
京奈のこと思い出しながら…

だ・か・ら・・・

今は京奈が食べたいのっ!」


ヒロがいきなり抱き着いてきた。


「アハハッ!もぅ…ヒロ〜!」

あたしは笑い声を立てるとヒロを押し退けようとした。


ヒロは強い力でもう一度強く抱きしめる。


余りの力の強さに

「…ヒロ…?」

と、あたしが言うと


「京奈…俺のこと好き?」

と突然不安そうな声がした。


「あったりまえじゃーん!

何言ってんの?いきなり…」



ヒロは体を離すと

「ハハハ!聞いてみたかったの!
俺も京奈が大好きだよ?」

そう言ってキスをした。