ベッドに入り静かに目をつぶる。



すると今日の会話のシーンが

瞼の裏のスクリーンに映し出される。



零の困ったような顔


淋しそうな目


はにかんだ笑い


照れ臭そうな顔


思いきり笑った顔





そして…


少しハスキーな声……



あたしはとりわけ

遠くを見る時の目が

どこか闇を抱えているような……


それが印象的で


零のことを


もっともっと知りたい…


と思い始めていた。