「さっきの奴らが言ってたけど……高校生なの?」
「………はい。」
ここで嘘なんてつけないよね。
レイさんの目がかすかに見開いた
のが分かった。
「あと…いつもここにきてたの?」
「………………はい。」
「なんで?」
それはあなたを見るためです。
なんて言えるほどあたしは勇敢じゃない。
「ある人をずっと待ってるんです」
「え?」
ある人なんてハッタリに決まってる。
だってあたしあなたを見ていたから。
あなたを見るため
わざわざ夜の街にきたんだから。
「変な子。」
そう言ってレイさんは笑った。
「訳ありみたいだからもう来るな、とは言えないけど明日もくるの?」

