あたしが返事をすると同時くらいに
ホストクラブから声がした。
「レイ!お前指名!はやくしろ!」
「はーい!今いきます!」
レイさんはあたしを見るとまた
笑ってみせた。
「じゃあ風邪ひかないようにね、マキ」
「あっはい!」
マキ――――って今呼び捨て…!?
呼び捨てだったよね。
今完全にあたしを呼んだよね…!
どうしよう…。
あたしきっと今一生分の幸せを
使い切ろうとしてるかもしれない。
だって…
ケー番もらっちゃって名前呼んでもらっちゃってなにより…!
会話しちゃったんだよ…!?
やっぱり彼らについていかなくて
正解だったかもしれない。
彼らについていってもこれ以上の幸せは見つけられなかったと思うし。

