久しぶりに城に帰ってきた。



あの幼い少女は元気にしているのだろうか。



俺を癒して欲しい。



少女の笑顔が俺のささくれ立った心をあたたかくしてくれる。




早く逢いたい....。




紫衣。









懐に手を入れて小さな小瓶を取り出す。



紫衣が特に珍しくもないと言った金平糖。



色取り取りの小さな粒が愛らしい紫衣のようだ






お前に渡した時の顔を想像しながら買った金平糖。



「なにニヤニヤしているのですか?」




用心棒をしている隆吉に怪しい目で見られたんだ。




そんな思いをして買ってきた金平糖。





お前は喜んでくれるだろうか.......。