久し振りの制服姿の紫衣。


卒業式まで後4日。


私はこの4日間、毎日紫衣と登校したい。


残された時間は短いんだ。


「あのね、紫衣…。」


言葉を続けることが出来ない私を不思議そうに見る紫衣。


石田とはどうなったの?
石田とはこれからどうするの?


聞きたいのに言葉が出なかった。



「へんな芽衣ちゃん。」


クスクスと笑いながら話す紫衣に私も笑い返した。


ホント変だよ私…


「だけど、ありがとう。
芽衣ちゃんがいてくれてすごく安心した。
心強かったよ。」


だから私頑張れるよって紫衣は言ったんだ。


紫衣の瞳はまっすぐで何かを決意したんだということがわかった。


どんな結論が出ても私は驚いたりしない。

私だけは何があっても最後まで紫衣の理解者でいたいんだ。



「私、紫衣のこと大好きだもん。
これからもいつも一緒だからね。
嫌だって言っても一緒だよ。
覚悟しておいてね!」



明るく言葉を返して笑い合った。