言葉の代わりに出てくるのは瞳から溢れる涙。
涙と同時にフツフツと不満が沸き上がってくる。
急に三成が現れたからビックリしちゃってスッカリ頭から抜けちゃったけど、そもそもみんなが五助さんたちの事を話してくれないから確かめに来たんだもん。
そうよ!
ちゃんと私にも話をしてくれてたら、ここには来てない!
「なぜここにいる。」
自分の気持ちがハッキリしたから三成に問われても動じる事なんてない。
だから私は涙を拭ってから三成の問いに応えた。
「五助さんと六助さんの畑を見に来たんです。」
「なぜ?」
「彼らがまだ元気にこの屋敷で暮らしているのかどうかを確かめに来たんです!
だってそうでしょう?
誰も何も教えてくれないんですもん!
自分で動いて調べなきゃ知る術がなかったの!」
冷静だった口調は最後には叫び声に変わっていた。
感情的になって申し訳ないと思いながらも気持ちスッキリとしていた。
「その五助と六助が困っているのだが…。」
「え?」