毎日がまた退屈な日々に逆戻りして、それに五助さんや六助さんがどうなったのかを知りたくて悶々とした日々を過ごした。
「もう我慢出来ないよっ!」
私はこっそりと部屋を抜け出して、あの裏庭の畑に足を踏み入れた。
綺麗に手入れされている畑を見てホッと胸を撫で下ろす。
だってそうでしょ?
畑が荒れていないって事は手入れをする人がいるって事で。
つまりは五助さんも六助さんもまだ屋敷にいるってことだよね?
「良かったぁ。」
畑の前にしゃがみ込んで呟きを漏らすと、
「全く良くはないと思うが…。」
背中から掛かる声に肩がビクンと跳ねた。
「部屋から出るなと言うていただろう?!」
振り返ると眉間に深い皺を刻む三成が立っていて、
「ひっっ!」
驚きのあまり息を吸い込みながら小さく悲鳴を漏らしてしまった。