五助さんの驚きっぷりに驚愕する私の横で紅葉さんはクスクスと小さく笑っていた。
というか...。
最初はクスクスだったのに、おなかを抱えて笑ってるよ?
「紫衣、怖がられてねぇ?」
ひとしきり笑った後、とっても意地悪な笑顔で私に話す紅葉さん。
なんだかその姿は勝ち誇ったようで、思わず拳を握ってしまった。
「おっ!拳握って殴るのか?もしかして俺のこと折檻するのか?」
折檻っていつの時代だよって突っ込みたくなったけど実際に折檻の行われていた時代だったと思いなおして突っ込むのはやめておいた。
「折檻ってなんだか嫌な言葉だからせめて体罰にして欲しい。」
ふざけた紅葉さんの態度がかなり気に食わないからニヤリと笑って応戦してやると、
「紫衣様、お許しください。」
紅葉さんも何故かノリノリで.....。
怯えたふりをして私の横で平伏しながら話した。
っていうか!
これじゃ本当に私が怖い人みたいじゃない!!
ダメダメ!
このままじゃダメだよ!
益々怖がられちゃう!!
まだどうして怖がられてるのか原因すらわかってないのに~!!


