ビクビクする五助さん達を放っておけなくて、
「どうしてそんなに怖がってるの?
何がそんなに怖いの?」
思わず口から零れ落ちる言葉に五助さんの瞳が大きく見開かれた。
なんで?
そんなにビックリするような事聞いた?
っていうか…
紅葉さんが話した時よりビクビクしてるよ?
五助さん達が怖がってるのって紅葉さんじゃなくて…
私?
もしかして私なの?
まさかの展開に私の方が驚いた。
「滅相も御座いません。」
さっきよりもずっと恐縮した様子で、めり込むような勢いのまま額を床にぶつけて頭を下げる五助さん。
やっぱり私だよね?
何かした?
私…
何かしちゃった?
しでかしちゃった?


