食事を終えてから、ゆっくりとお茶を飲んでいても気まずい雰囲気はそのままで、誰も言葉を発することなく時間だけが過ぎていく。
「つまんねぇ…。」
静かにポツリと呟きを漏らす紅葉さんに五助さんと六助さんの肩がビクリと揺れて、
「申し訳ありません。」
床に額を擦り付けるようにして頭を下げた。
どうしてビクビクしなきゃならないの?
紅葉さんはそりゃ腕のいい忍だよ?
あの細い体のどこにパワーを秘めてるのって聞きたいくらい…。
とっても強い。
けど五助さんの怯え方はちょっと違うって言うか…
なんだろう…。
胸のムカムカはなくなってご飯もとっても美味しかったけど、モンモンとする感情が広がった。


