おとなしくなった私の両頬を彼の大きな手が包んで額に唇が落ちてきた。 それから彼は自嘲した笑みを浮かべて言ったんだ。 「芽衣を一人にしたくない。」 彼の言いたいことがわからなかった私は首を傾げて彼の瞳に視線を向けた。 「情けないけど、心配なんだ。 芽衣が可愛いから、誰かに持ってかれるんじゃないかってな。」 呟くような弱々しい彼の言葉に私の胸は高鳴った。 なのに、やっぱり私の頭から下着の購入って文字が抜けなくて…。 「でも下着が…」 言い掛けたけど、最後まで言わせてもらえなかった。