あれ?
なんで嶋田さんの素肌が私の目の前に?
「きゃーッッ!」
本日二度目の悲鳴。
きゃーきゃー喚く私をギュッと抱きしめる嶋田さん。
いったい何がどうなってるのかわかんないよ。
「こんな風に誰かに襲われたらどうすんだよ。」
低い声で吐き出すように話す嶋田さん。
「そんなことないです。」
「まだ言うのか?!」
「言います!それに乾燥機かけても時間かかっちゃうから嶋田さん風邪ひいたら困るし心配なんですッッ!」
「俺のことはどうでもいい。」
「よくないッッ!」
「芽衣、外に出るな!
これは命令だッッ!」
わかったなってピシャリと言い放つ嶋田さんに私は何も言えなくなった。
怖かった。
こんなに怒る嶋田さんは初めてで、命令だなんて言葉も彼らしくない。


