車までお姫様抱っこで運ばれて助手席に乗せられると深い深いキスが落ちてきた。
苦しくて唇を少し開くと彼の熱い舌が差し込まれる。
激しいです。
いつもより…。
キスが終わってグッタリする私を覗き込む彼の視線も熱くて、見つめられるだけでクラクラと眩暈がした。
「我慢してたんだけどな」
苦しそうに吐き出す彼の首に腕を回して、その唇に自分の唇を重ねた。
「我慢なんてしないで。」
「やべぇ…今日の芽衣、すっげエロいんだけど…。」
嶋田さんは頬を赤く染めて顔を逸らすとエンジンをかけて車を発進させた。
信号で止まる度、私達はキスをした。
彼のギラギラフェロモンは大放出で、
「体に力が入りません。」
マンションの駐車場に着いても私は一人で歩くことが出来なかったんだ。
「姫君をお部屋までお連れしましょう。」
ちょっぴりリラックスした嶋田さんは茶化すように言葉を掛けると私を軽々と抱き上げて部屋に連れて行ってくれたんだ。


