「嫉妬するなんてホント余裕なさ過ぎ..格好悪い...。」



自嘲するような呟きに紫衣は首を左右に振って俺にしがみついてくる。



「嫉妬してくれるほど愛してくれてること、とても嬉しいです。」



そして俺の胸元で可愛すぎる言葉を落とした



「好きだよ、好きすぎてどういていいかわからないほど好きなんだ。」



唇を紫衣の額に落とした。


俺の胸に埋めていた彼女が俺と視線を合わせるために顔を上げた瞬間、俺は我慢できずに彼女にたくさんキスを落とした。





「私も、石野さんが好きです。」




瞼を閉じたまま彼女も俺に応えてくれる。


その時彼女の目から涙が零れ落ちたんだ。



彼女の涙を掬い取るようにして頬に唇を這わせる。


そのまま俺は彼女の唇に移動させ、自分の唇を重ねた。


啄ばむようなキスでは足りない。


噛みつくように彼女の唇に深いキスをした。