サワサワと吹く風が心地良い...。
俺は池に背を向けて歩き出した。
腕の中には愛しい紫衣。
言われなくても彼女は俺が守る!
一生俺の側で生きていく彼女を俺が守るんだ。
兄上様?
上等だよ。
舅様?
それはちょっと勘弁..。
三成とはずっと俺も男としてライバルとして過ごしたいんだ。
歴史の教科書に載っているお前とは違うお前と俺はこれからも戦っていきたい。
紫衣は放さないよ。
俺の腕の中にずっと閉じ込めていたいくらいなんだ。
俺にスッカリ馴染んだお前の半身が俺に紫衣を引き合わせたんだろ?
お前も本当は紫衣を求めていたのだろう?
だったら...。
尚更、もう遠慮しない。
俺の全力で彼女を俺のものにする。
そして俺の手で彼女を幸せにする。
その時に後悔しても遅いんだからな!
だけど....。
ありがとな。
三成。
俺を生かしてくれて...。
そして紫衣と逢わせてくれて....。
きっと幸せにするから
これからも見守っていてくれ。
それから、俺たちは終わってなんかないぞ。
お前も俺も一緒にこれからを生きるんだ。
俺たちはこれからも一緒なんだから...。
何度でもやり直そう。
俺とお前はいつでも繋がっているんだからな。