「お前の読みが当たったな」

 ジェイクは褒めるようにウインクし背中をポンと叩く。

 ベリルは敵の動きを予測しジェイクたちに待機場所を指示していた。

 しかし、ここまでぴたりと当てたのは驚きだ。

 本人はこの結果をどう思っているのか、その表情からは読み取れない。

「こいつら、どうする」

 拘束した男たちをあごで示す。

「ふむ」

 ベリルは男たちを一瞥していき、一人の男の前にしゃがみ込んだ。