<おう、ベリルか。どうした>

「少し頼まれてくれないか」

<はずんでくれるんだろうな>

「前金で二万オーストラリアドル」

 それにジェイクは口笛を鳴らした。

<よほどの相手か?>

「十五人ほど集めてくれ。また連絡する」

<了解>

「今のは?」

 アレウスは眉を寄せた。

「これ以上は単独での対応に無理がある。相手も、そろそろ本気を出してくる頃だろう」

 私の事も調べている頃だろうしねとベリルは口角を吊り上げた。