「これが私の仕事だ」

 安心させるように笑みを見せると、ミレアも笑顔で応えた。

 話をしたことで、今までの緊張が嘘のように晴れた気がする。初めて見たときと変わらず、彼の瞳は何かを湛えている。

 それは優しさなのだろうか、厳しさなのだろうか。その両方かもしれない。

「あの、あなたの隣で寝てもいいでしょうか?」

「構わんが」

 こんな所で寝られるのかと心配気味の声を返す。

「あなたの側にいると、とても落ち着くのです」

 照れくさそうに答えたミレアに、ベリルは何も言わず首をクイと傾けて了解した。