Marvelous mercenary-マーヴェラス・マーセナリィ-

「なんだ」

「お前はどうやって彼女の居場所を突き止めた」

 やや身構えていたアレウスは、そんなことかと顔をしかめる。

「俺の一族は、ミレア様の一族の気配を追う能力がある」

「ほう」

 便利は便利だが、科学的な説明が思いつかん。感情も物理的なものかもしれないと言われてはいるが、現在までそれを実証できてはいない。

「まあ良い」

 その点についてはスルーを決め込む事にした。

「ありがとう」

 ミレアは元に組み立てられた髪飾りを受け取ってどこにも異常がないかを確認して赤い髪に付け直す。

「危険かもしれん」

「なんだって?」

「ここは相手に知られてしまった可能性がある」

 その言葉に、ミレアとアレウスは体を強ばらせた。

「まずは、腹ごしらえといこう」

 キッチンに向かうベリルに不安げな表情を浮かべる少女に、外に出なければ問題ないと応えた。