Marvelous mercenary-マーヴェラス・マーセナリィ-

「それは何だ」

「なんですの?」

 とても小さな金属の塊は何かの機械にも見える。

「なるほどね」

 ベリルは納得したように口角をやや吊り上げ、二人に顔を向けた。

「一つ訊く。捕らわれてすぐ逃げた訳では無いのだな」

「二日ほど彼らの所にいたと思います。どこかに運ばれる途中でした」

 目隠しをされていたので、正確な経過時間は解りませんが。

「だから。これは何だ」

 答えないベリルにアレウスは苛つき気味に再度、問いかける。

「発信器だよ」

「あいつら。こんなものを仕込んでいたのか」

 どうりで、すぐに俺たちの居場所がばれた訳だ。

「良い性能だ」

 そこでベリルは、はたと気付く。

「──ちょっと待て」