「あいつらも報酬の一部として持って行くぜ」
いいよな。と返事など聞く気もなく十人ほどを乗り込ませる。あれは、基地にいた兵士だよなとアレウスは無言で眺めていた。
「雑用に使う」
「そうか」
止めないのかベリル。そうだ、お前はそういう奴だったよな。見た目と、やっていることが違い過ぎるんだよお前は……今までのことを思い出し、アレウスは頭を抱える。
──仲間たちが去った荒野を、ベリルは見渡した。いつでも全てを受け入れてくれる大地は、今も静かに眼前に広がっている。
これから長く生き続けなければならない実感はまだない。このまま、変わらずにいられるのかも解らない。
先の事を考えても仕方がない。これからも私がすべき事を続けていくだけだと瞼を閉じた。
いいよな。と返事など聞く気もなく十人ほどを乗り込ませる。あれは、基地にいた兵士だよなとアレウスは無言で眺めていた。
「雑用に使う」
「そうか」
止めないのかベリル。そうだ、お前はそういう奴だったよな。見た目と、やっていることが違い過ぎるんだよお前は……今までのことを思い出し、アレウスは頭を抱える。
──仲間たちが去った荒野を、ベリルは見渡した。いつでも全てを受け入れてくれる大地は、今も静かに眼前に広がっている。
これから長く生き続けなければならない実感はまだない。このまま、変わらずにいられるのかも解らない。
先の事を考えても仕方がない。これからも私がすべき事を続けていくだけだと瞼を閉じた。



