クライドに指示をして再びディスプレイに視線を戻す。やはりベリルは、いつものような流れる動きを見せていた。
「俺の目は、正常なんだろうな」
仲間の全てが聞いていたあの言葉は、本当なんだろうかと自分の耳を疑った。あの少女が、誰かを不死にする力を持っていたなどと信じられるだろうか。
ベリルとアレウスのヘッドセットは、闘いによって床に転がっている。しかし、彼らの言葉はしっかりと拾われていた。
「それが本当なら。ベリルは、不死に?」
そんなことがあってたまるものかと映る姿を見澄ました。
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