──モニタールームで様子を窺っていたジェイクは、驚きのあまり立ちつくしていた。

「どういうことだ」

 あの血の量からして、致命傷を負っていたはずだ。しかしミレアから放たれた光のあと、ベリルは平然と闘っている。

「頭が混乱してきたぞ」

<おい! 中の様子はどうなってる!?>

 クライドからの問いかけに我に返る。

<どうした、答えろ! まさか──>

「いや、大丈夫だ」

<本当か? だったらいいが>

「とりあえず、ドアを開ける作業は続けてくれ」

<わかった>