「おおお!? 我はついに、不死を手に入れる!」

 少女から発せられる輝きに暖かさを感じ、歓喜して目を細めた。まばゆい七色の輝きは、強さを増して部屋を満たしていく。

「ミレア様!」

 アレウスは光が治まり、投げ捨てるように解放されて咳き込むミレアを抱きしめる。

「ついに、このときが来たのだ」

 セラネアは宿願を果たした喜びで体を震わせた。

「誰も、我を滅する事は出来ぬ。我は、永遠の支配者となったのだ!」

 声を高らかに叫び、みなぎる自信と悦びに両手を天に掲げる。

「おめでとうございます。セラネア様」

 キリアは(こうべ)を垂れ、セラネアに畏敬の念を表した。

 そして、ミレアは歓喜に叫ぶセラネアを見つめたあと、がくりとうなだれる。